結婚と性

「結婚入門」と題した本が、たんに性生活の指導書でしかない、ということはよくあることです。
こうした本が、結婚を性欲処理の手段としか考えていないことは明らかです。
しかし、前章でみてきたように、結婚は社会制度としての家族制度にほかならず、一組の男女たけにかかわるものではなかったはずです。もちろん、結婚と性関係は密接な結びつきをもっています。ただ、その結びつきが、家族制度としての結婚から必然的に生じたものにすぎない、ということが、そのばあい、見落とされてはいけないのです。
したがって、げんみつにいえば、現代の結婚においては、性関係は第一義的なものではない、ということになります。結婚における性関係の重要性を強調する傾向は、家族制度としての結婚を不安定にし、ひいては現代社会をいっそう混乱にみちびく以外の何ものでもありません。
さいきん、家庭裁判所などにおいて、性関係を原因とする離婚申立てがふえたといわれ、裁判がその申立てを認めたケースが、好評をもってむかえられたりしているようです。
結辮における性関係は、あるていどの重要性をもちはしますが、それを第一 義的なものとする考えは、明らかにゆきすぎであり、結婚が家族制度であることをわすれ、それが動物的な生理のためにあるかのような錯覚にとらわれているものでしかない、というべきです。
さきに、キリスト教のなかの結婚観のあるものについて述べましたが、ヨーロッパ的・アメリカ的であるからといって、現代的であるかのように考えるのは、もうやめなければなりません。
その点では、生物学的な立場からの結婚における性関係強調も、おなじように、それが科学的であるかのような錯覚の結果でしかない、ということもここで明確にしておく必要がありそうです。
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結婚は、あくまで社会的関係であって、生物学的関係ではありません。すでに明らかなように、結婚の第一義は、それが家族制度であることにあり、生物学的ないし生理的関係は、それに付随するものとして存在するにすぎないのです。結婚における愛情の強調も、性関係の強調も、それが結婚の第一義を無視しておこなわれるかぎり、明らかにまちがいであるといわなければなりません。

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